こんにちは!
芦屋 はりきゅう はまだ三禄堂の濱田です。
前回は古典鍼灸・漢方医学における「からだのデトックス方法」である【汗・吐・下】の3つ方法のうちの【二便】として、毒素を排出する【下法】についてご紹介しました。
【下法】の中でも特に大便は、
ヒトが身体から毒素を出す方法のうちの唯一の【固形物】ですね。(嘔吐は除く)
その固形物である大便がでないということは、 血流・リンパ液・髄液などが【詰まって流れが悪くなる】大きな要因となります!
以前にもお話しましたが、ヒトの身体は【管】になっています。
その管が詰まると…
からだの毒素がからだ中にあふれ出て、あらゆるものを詰まらせてしまう可能性がありますね!
水道管が詰まると、水があふれ出てくるイメージと同じです!
からだの管が詰まったその結果…
それぞれの身体の部位の血流・リンパ液・髄液などが滞ります。
それによって、
頭痛・めまい・耳鳴り
骨盤の中の循環が悪くなると生理痛、PMS
更年期障害・プレ更年期障害などの自律神経のトラブル
などが起こってしまいます…(T_T)
汚い話ですが、
便秘の状態が続いているということは、 身体の中が【糞詰り(ふんつまり)】状態になっています…
その糞詰り状態が続くと、身体に毒素が溜まり続けるため、お肌の調子も当然悪くなってしまいます。
前置きが長くなりましたが…
では、
大便が詰まる便秘状態を改善するためにはどのようにすれば良いのか?
というと、
便秘を治療・予防するといっても、
便秘にもそれぞれ種類があります。
当然ながら、
お一人お一人、便秘が起こる原因と種類が異なるため、同じ治療で改善できるわけではありません。
今回は、まずは大便が詰まる原因と種類を東洋医学的にご紹介します。
便秘は東洋医学の言葉では【秘結】といいます。
1300年前半、中国の元の時代に書かれて以後、増補されながら完成されたと言われる「医方大成論」という本の江戸時代の翻訳本をご紹介します。
岡本一抱撰(醫方大成論和語鈔より)
大便秘結も其の因、種々あり。
風秘有り
寒秘有り
氣秘有り。
熱秘有り。
湿秘有り
及び
病に因りて、汗を発し、小便を利すること過多にして以て、津液(ウルオイ)枯渇することを致し、
並びに婦人産後、失血耗気の餘り、皆、秘結を成す。
但、當に人の気躰虚実脉息の沈数、若何と云うことを審にして、然して後に薬を用ゆべし。
簡単に翻訳すると…
便秘にもその原因はいろいろな種類がある。
風秘有り。
(風に当たり過ぎるとからだは乾燥します。その乾燥が原因で肺と大腸が乾燥して便秘となる)
寒秘有り。
(寒さによって腸内が滞るため、便秘となる。冷飲冷食もこれに当たります)
氣秘有り。
(七情などのストレスによって胃腸の動きが悪くなることによって便秘となる)
熱秘有り。
(腸内に余分な熱(飲食物)が溜まることによって便秘になる)
湿秘有り
(体に余分な水分が溜まることに便秘になる)
及び
病気よって、汗をかきすぎたり、小便を出しすぎることによって、からだの水分が枯渇すること、
並びに、産後の女性は血を大量に失って、からだの元気が弱っている状態なので便秘になる。
但し、その人の身体の弱り方、脈や呼吸を細かく見極めて治療や漢方薬を処方しなければならない。
簡単に訳すると、このような意味になります。
この700年以上前に書かれた便秘に関する本の中で、僕自身が一番大切だと思っているのは、
大便秘結も其の因、種々あり。
ですね!!
一言で秘結(便秘)と言っても、原因、種類は本当に様々です。
その原因と種類をしっかりと判別せずに治療を行ったり、便秘に効くと聞いたからといってやみくもに乳製品を多量に摂取すれば、逆に便秘を悪化させてしまう場合もよくあります。
その原因と種類を、内臓の調子を診て診察・診断して、的確に治療していくことが本当に大切になりますね!
当院では、
“からだの毒素”をしっかり排出すること”本当の健康”につながると考えています。
そして、
しっかりとからだの毒素をデトックス出来ることが、
頭痛、吐き気、顔汗、肩こりや腰痛、のぼせ、めまいなど、更年期障害・プレ更年期障害・PMS・うつ病・自律神経失調症などの、原因が特定しづらい不定愁訴(症状が定まらないツライ症状)の改善に繋がります。
これらの症状でお悩みの方は、
当院の日本古来の優しい【和の鍼灸術】で、内臓の働きを高めて、しっかり大便としてデトックスできる“からだ作り”を行い、さまざまなツライ症状を解決してみませんか?
一度、気軽にご相談ください(^^)/
芦屋市内はもちろん、明石・神戸・西宮・大阪市内からも交通手段が便利!
芦屋市のはりきゅう院 はまだ三禄堂でした(^^)/