季節の変わり目の不調をあきらめていませんか?

芦屋 鍼灸・はりきゅう はまだ三禄堂の濵田です。

最近、お悩みとして、とても増えているものに自律神経のトラブルがあります。

  • 頭痛・肩凝り・不眠症
  • めまい・耳鳴り
  • 手足の冷え・のぼせ・顔汗
  • 女性ホルモンに関わる更年期障害・プレ更年期障害・PMS

もっとひどい状態になると…

  • 自律神経失調症、鬱症状や躁鬱、パニック障害

これらは【自律神経のバランス】が乱れてしまうことによって起こってしまいます。

前回の記事でも述べたように、これらのトラブルの要因の一つとして、

「急激な気候の変化」があります。

 

自律神経のトラブルについては詳しく知りたい方はコチラをクリック

前回の記事はこちら
自律神経のトラブル改善方法①睡眠の質を高めて内臓を元気に!
自律神経のトラブル改善方法②正しいストレス解消方法
自律神経のトラブル改善方法③“目のお疲れ”の解消方法

 

ヒトも季節の影響を受けて生きています!

 

(季節の変わり目に起きる”めまい”)

 

前回の記事でも、ご紹介したように気候の変化はヒトのからだに影響を与えます。

正しく言うと、
ヒトのからだは、それぞれの気候の変化に対応しようとシフトチェンジします!

 

例えば、

夏は、からだが熱くなりすぎないように、汗腺を開き、熱を放散します。

冬は、からだが冷えすぎないように汗腺を閉めて、熱の放散を防ぎます。

 

このように、

春は、春仕様のからだ
夏は、夏仕様のからだ
秋は、秋仕様のからだ
冬は、冬仕様のからだ

春夏秋冬、季節に合わせてシフトチェンジを行います。

その季節や気候の変化に対して、からだを調整するのが“自律神経の働き”になります。

その自律神経の働きのバランスが、普段から乱れてしまっていると、季節の変わり目に体調が悪化してしまうので注意が必要ですね。

 

季節の変わり目に体調が悪くなる症状

 


(季節の変わり目に悪化する頭痛)

 

季節の変わり目に体調が悪くなる症状として代表的なものに以下があります。

  • 春先に頭痛、めまい、耳鳴りが悪化して日常生活がツライ…
  • 春や秋などに鼻炎・鼻つまりが悪化する…
  • 6月の梅雨時期に、頭痛や吐き気が起こりやすい…
  • 夏バテで食欲不振、吐き気、下痢などの胃腸症状が毎年起こる…
  • 秋口に咳が止まらなくなって呼吸が苦しくなる…
  • 急に寒くなる時期に毎年、“ぎっくり腰”になる…
  • 冬になると便秘が悪化して、お腹が張ってツライ…
  • 冬にのぼせ、寝汗をかいてしまう…
  • 毎年、一度は声が出なくなるほどの風邪をひく…
  • 季節の変わり目に自律神経が乱れて動悸などが起こる…
  • これらの症状が、毎年、一定の時期に同じようにツライ症状が起こる…

以上のような症状があるかたの中には、

 

「この時期に体調が悪くなるのは仕方がない・自分自身の弱点だ…」

 

諦めてしまっているかたもいるのですが、簡単にあきらめてはいけません!

しっかりと、からだを調整することによって、これらの症状は改善できます!!

 

季節の変わり目に体調が悪くなる原因

先程も述べたように、

季節の変わり目は自律神経がしっかりと働いて、からだをシフトチェンジします。

 

自律神経がしっかり働くことで、熱いや寒い、湿気が多いなどの気候の変化に、からだが対応できるようになるのですね。

 

体調が悪くなる季節・苦手な気候があるということは…

 

その季節や気候に「順応できる力」がないということです。

 

その順応できる力がなくなってしまう主な原因は…

夏にからだを冷やし過ぎたり、冬に大量の汗をかいたりなど…

それぞれの季節や気候に合った生活ができていないため、からだに負担がかかり、自律神経の働きが乱れてしまうことにあります。

 

 

先程も述べたように、

は、からだが熱くなりすぎないように、汗腺を開き、熱を放散します。

夏のからだにシフトチェンジして、からだの余分な熱を放散しようとしているのにかかわらず、クーラーの中にずっといると、からだの余分な熱を放散できません。

 

に、からだの余分な熱が放散できていないと、秋口に空咳が止まらなくなったり、ぎっくり腰などの“からだの不調”があらわれます。

 

また、

は、からだが冷えすぎないように汗腺を閉めて、熱の放散を防ぎます

冬にからだにシフトチェンジして、からだが冷えないようにしているのにもかかわらず、冬に大量の汗をかいたり冷たい飲み物やアイスクリームなどの冷たいものを食べ過ぎると、からだを中からやしてしまいます。

 

に汗を大量にかいたり、からだを中から冷やし過ぎてしまうと、春先の体調不良(頭痛やめまい・ぎっくり腰・花粉症など)に繋がります。

 

このように、

季節の変わり目や気候の変化で体調が悪くなってしまうかたのお悩みを解決するためには、

 

体調が悪くなる苦手な季節の一つ前の季節の過ごし方がとても【重要】になります。

 

 

ではどのように気を付けたら良いのか?

 


(季節の変わり目に悪化する鼻炎や鼻つまり・花粉症)

現代は、冷暖房の完備などで、快適に過ごせる反面、どうしても季節に合わせて生活することが難しくなっています。

 

また、

食生活、睡眠時間などの生活リズムの乱れ(冷飲冷食や偏食)などで、”からだがシフトチェンジすることで対応している気候の変化”に、反した生活を送ってしまうことが多いです。

 

ですので、季節の変わり目や気候の変化で体調が悪くなってしまうかたは、

出来るだけその季節にあった生活を心がけてあげることがとても重要になります。

 

季節にあった生活方法をご紹介

快適な生活を手に入れた現代人より、昔の人のほうがずっと季節の変化に対応するために、気を配っていました。

そこで、

江戸時代に書かれた、健康な生活を守るための書籍である養生訓という本をご紹介しますね。

養生訓は、正徳2年(1712年)に福岡藩の儒学者、貝原益軒によって書かれた、養生(健康、健康法)についての指南書。
益軒83歳の著作で、実体験に基づき健康法を解説した書。
長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も説いているところに特徴がある。
一般向けの生活心得書であり、広く人々に愛読された。
(ウィキペディアより引用)

その養生訓から、それぞれの季節の養生方法・理想の暮らし方をご紹介します。
(以下は養生訓より引用)

【春】

春は陽気が発生し、冬の閉蔵にかはり、人の肌膚(きふ)和して、表気やうやく開く。
然るに、余寒猶烈しくして、風寒に感じやすし。
つゝしんで、風寒にあたるべからず。感冒咳嗽(かんぼうがいそう)の患(うれい)なからしむべし。
草木の発生するも、余寒にいたみやすし。
これを以て、人も余寒をおそるべし。
時にしたがひ、身を運動し、陽気を助けめぐらして、発生せしむべし。

【夏】

夏は、発生の気、いよいよさかんにして、汗もれ、人の肌膚(きふ)大いに開く故、外邪入やすし。
涼風に久しくあたるべからず。
沐浴の後、風に当るべからず。
且、夏は伏陰とて、陰気かくれて腹中にある故、食物の消化することおそし。
多く飲食すべからず。
温(あたたか)なる物を食ひて、脾胃をあたゝむべし。
冷水を飲べからず。
すべて生冷の物をいむ。
冷麪多く食ふべからず。
虚人は尤(もっとも)泄瀉(せっしゃ)のうれひおそるべし。
冷水に浴すべからず。
暑甚き時も、冷水を以て面目(かおめ)を洗へば、眼を損ず。
冷水にて、手足洗ふべからず。
睡中に、扇にて、人にあふがしむべからず。
風にあたり臥べからず。夜、外に臥べからず。
夜、外に久しく坐して、露気にあたるべからず。
極暑の時も、極て涼しくすべからず。
日に久しくさらせる熱物の上に、坐すべからず。

【秋】

秋は、夏の間肌(はだえ)開け、七八月は、残暑も猶烈しければ、腠理(そうり)いまだとちず。
表気いまだ堅からざるに、秋風すでにいたりぬれば、感じてやぶられやすし。
慎んで、風涼にあたり過すべからず。
病ある人は、八月、残暑退きて後、所々に灸して風邪(ふうじゃ)をふせぎ、陽を助けて痰咳(たんせき)のうれひをまぬがるべし。

【冬】

冬は、天地の陽気とぢかくれ、人の血気おさまる時也。
心気を閑(しずか)にし、おさめて保つべし。
あたゝめ過して陽気を発し、泄(もら)すべからず。
上気せしむべからず。衣服をあぶるに、少(すこし)あたゝめてよし。
熱きをいむ。衣を多くかさね、または火気を以て身をあたゝめ過すべからず。
熱湯(あつゆ)に浴すべからず。労力して汗を発し、陽気を泄(もら)すべからず。

 

簡単解説

は少しずつ温かくなり、冬の寒さから閉塞した皮膚(今でいう汗腺など)が開いてきます。

春先はまだ寒さが厳しいので、風のもつ寒気を感じやすい。

用心して、冷たい風に当たらないようにしないといけません

そうして、風邪や咳の病気にかからないようにすることが大切になります。

植物と同じように、人も余寒(冬の名残の寒さ)に気をつけなければいけません。

適度にからだを動かして、循環を良くして、からだを暖めてあげること大切になります。

 

は、暑くなるので、汗が出て皮膚(今でいう汗腺など)が大いに開くので、外からの刺激をうけやすくなります。

ですので、

涼しい風に長く当たってはいけない。

入浴のあと風にあたってはいけない。

そのうえ、夏は伏陰といって、陰気が腹中に隠れているから、食物の消化が遅い。
ですので、多く飲食はしてはいけない。

温かいものを食べて、消化器を温める。

冷水を飲んではいけない。

すべての生もの、冷たいものをさける。

冷麺をたくさん食べてはいけない。

冷水に入ってはいけない。

ひどく暑いときでも冷水で顔を洗うと目が悪くなる。

冷水で手足を洗ってはいけない。

酷暑の時もあまり涼しくしてはいけない。

 

夏の皮膚(今でいう汗腺)は、まだ開いていて、まだ残暑が厳しいので、になっても、すぐには皮膚の隙間(汗腺)は閉じません。

そのため、秋風をからだが強く感じて傷つきやすい。

用心して、秋の涼しさに当たり過ぎないようにすることが大切です。
病人は残暑が去ったら、所々にお灸をして風邪を予防して、からだが冷たくならないようにして、痰や咳などの呼吸器系の病気にならないように気を付けることが大切です。

 

は、寒くなって、人の血気が落ち着くときです。

(動物が冬眠をしたり、植物が葉っぱを茂らせずに、寒さに備えるのと同じですね)

心を落ち着けて、ゆっくりとするようにしたほうが良いです。

暖めすぎて、大量に汗をかきすぎると、からだはとても疲れてしまいます。

気を上に昇らせすぎてはいけません。

衣服を多く重ねてすぎたり、火気(今でいう電気ストーブやコタツなども含まれます)でからだを暖めすぎてもいけません。

熱いお湯で入浴し過ぎてもいけません。

肉体労働で大量に汗をかきすぎると、からだの元気が著しく損なわれます。

 

 

以上が春夏秋冬の理想の過ごし方になります。

 

正直なところ…

 

現代では全てを守ることは難しいですよね…(T_T)

 

しかし、

季節の変わり目に体調が悪くなってしまうかたは、出来る範囲で気を付けてあげることが、本当に大切になります。

 

養生の基本は、取り組みやすいことから取り組むこと!


(季節の変わり目に起きるぎっくり腰)

当院では、
頭痛・めまい・耳鳴り・花粉症・ぎっくり腰などの季節の変わり目の不調をお持ちのかたには、以下の中から取り組みやすそうなものを選んでいただいています。

 

健康になるための養生法に取組むために大切なことは、

「自分ができることからやってみる」

だと思います。

 

”健康になるために、取り組んで苦にならないこと”

は、お一人お一人、必ず違います。

 

当院では、お一人お一人と、じっくりお話をして、そのかたが取り組みやすい養生方法をオーダーメイドしてお伝えしていきます。

 

はまだ三禄堂おすすめ養生方法

 

は、温かくなっても油断せず、あまり肌をさらさずに、冷たい風に当たりすぎないように用心してください。

ちょっと温かくなって来たら、適度にからだを動かして、ほんのりと汗をかいて、循環を良くして、からだを中から暖めていきましょう!

春の野菜(菜の花・たけのこ・新玉葱・ふきのとう・うど・ふきのとう…など)を意識して食べて下さい。

 

 

は、冷たいものを飲んだり、食べすぎたりしないように気を付けて下さい。(特にアイスクリームやヨーグルトなど)

クーラーで冷えてしまったからだは、お風呂にゆっくり浸かって、しっかり温めてあげてください。

お風呂に入った後は、扇風機に当たり過ぎないでください。

夏の野菜(トマト・なす・ゴーヤ・みょうが・ししとう・いんげん・大葉・スイカ・うり…など)を意識して食べて下さい。

 

 

は、残暑が厳しくても、冷やさないようにしてください。

朝晩とお昼の気温が違ったりすることも多いので、こまめに衣服の調整をしてください。

自宅で出来る養生のお灸をして、冷えすぎには注意してください。

秋の野菜(さつまいも・里芋・ジャガイモ・長芋・ゴボウ・しめじ・しいたけ…など)を意識して食べて下さい。

 

 

は、電気ストーブや電気毛布、コタツのなどの電気製品で、温めすぎないでください。

電気製品は、からだを乾燥させてしまうので、風邪をひきやすくなったり、こむら返りが起きやすくなります。

湯たんぽお風呂などで、からだを優しく温めてあげてください。

コタツに入って、アイスクリームを食べるのは、体調が悪い時は控えてください。

冬の野菜(白菜・ホウレンソウ・小松菜・ねぎ・かぶ・大根・にら・水菜…など)を意識して食べてください。

 

 

 

鍼灸治療ではこうやる!

当院は、かならず脈を診てから、治療に入らせていただきます。

脈を診ることで、からだの血の巡りのバランスや、身体の中の状態を知ることができます。

また、
東洋医学には【季節の脉】という考え方があります。

実は、それぞれの季節によって、脈の打ち方は違うのですね!

 

その季節に合った脈の打ち方をしていると、体調が良い・元気だ!・健康ということになります。

そのため、治療前と治療後の脈を確認することは、鍼灸治療を行う上で、とても大切になります。

 

【季節の脈をご紹介】

春…微弦
夏…微鈎
秋…微毛
冬…微石

 

東洋医学を基に鍼灸で治療するということは、その季節にあった脈にすると言うことなのです。

 

言い換えると、

その季節にあったからだの状態にするということですね!

 

 

例えば、

に脈が細くなりすぎたり、弱くなりすぎていると、からだは弱っているサインになります。

 

また、

は、脈が強くうち過ぎていたりすると、からだがアンバランスになっているサインになります。

 

季節にあったからだを作るためには、脈をみて治療することは、必須とも言えます。

これが東洋医学の醍醐味にもなりますね(^^)

 

そして、

当院では、日本古来の優しい【和の鍼灸術】で、優しい刺激で治療をおこない、五臓六腑(内臓)の働きを高めていくことで、それぞれの季節にあった脈にしていきます。

(先の丸い棒をお腹に当てて、優しくコンコンと叩いて、振動刺激でお腹を活性していきます)

ヒトのからだの五臓六腑(内臓)は、車で例えると、“エンジン部分”になりますね。

からだの根本であるエンジン部分が弱ってしまったり、疲れすぎたりすると、その季節に対応する力がなくなってしまいます。

 

その結果、季節の脈からズレた脈になってしまい、様々な不調を引き起こしてしまいます。

 

からだの根本である五臓六腑(内臓)を整えて、季節ごとに適応できる身体作りをおこなう!

 

常日頃から、

からだを季節に対応できるように、からだを内側から整えるように、日本古来の優しい【和の鍼灸術】で治療を進めていきます!

 

以上のように、

 

からだの根本である五臓六腑(内臓)を整えて、季節ごとに適応できる身体作りをおこなって、自律神経のバランスを調えることが、

  • 春先に頭痛、めまい、耳鳴りが悪化して日常生活がツライ…
  • 春や秋などに鼻炎・鼻つまりが悪化する…
  • 6月の梅雨時期に、頭痛や吐き気が起こりやすい…
  • 夏バテで食欲不振、吐き気、下痢などの胃腸症状が毎年起こる…
  • 秋口に咳が止まらなくなって呼吸が苦しくなる…
  • 急に寒くなる時期に毎年、“ぎっくり腰”になる…
  • 冬になると便秘が悪化して、お腹が張ってツライ…
  • 冬にのぼせ、寝汗をかいてしまう…
  • 毎年、一度は声が出なくなるほどの風邪をひく…
  • 季節の変わり目に自律神経が乱れて動悸などが起こる…
  • これらの症状が、毎年、一定の時期に同じようにツライ症状が起こる…

などの季節の変わり目に起きる不調原因が特定しづらい不定愁訴(症状が定まらないツライ症状)の改善に繋がります。

 

当院の日本古来の優しい【和の鍼灸術】で、内臓の働きを高めて、正しくデトックスできる身体作りをおこない、自律神経のバランスを調えて、さまざまなツライ症状を解決してみませんか?

 

一度、気軽にご相談ください(^^)/

 

多くのかたが、原因が特定しづらい不定愁訴を改善し、精神的なストレスを和らげ、快適な生活を送れるように、今後とも正しい知識と治療技術を提供していきます。

 

芦屋市内はもちろん、
明石・神戸・西宮・大阪市内からも交通手段が便利!

芦屋市のはりきゅう院 はまだ三禄堂でした(^^)/

 

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