頭痛は「どこが痛いか」で変わる、タイプ別の改善法①
ご覧いただきありがとうございます!
はりきゅう はまだ三禄堂の井久保(いくぼ)です。
突然ですが、こんな頭痛、経験したことありませんか?
- 天気が悪くなるとこめかみが痛む
- 肩こりがきついときに後頭部が痛む
- スマホを見過ぎて、おでこあたりが痛む
- 目の奥がズーンと痛む
などのように状況によって痛む場所が変わるというですが方も多いのではないでしょうか。
ですが「なぜその場所が痛むのか、なぜ痛む場所が変わるのか」まで意識したことはありますか?

実は、古典医学で頭痛は
痛む場所によって原因が異なる
んです!
同じ頭痛でも改善するためには「根本的な原因」を知る必要があります。
そこで今回はタイプ別に頭痛の原因と改善する方法をご紹介していきます🌟
そもそも「頭痛」が起こる原因って?

では、そもそもなぜ頭痛は起こるのでしょか?
江戸時代の書籍である「医方大成論和語鈔」には頭痛について
医方大成論和語鈔:二十二 頭痛
俗に音を云。痛んでやがてなをるを頭痛と云。此證はあさくかるし。起りさめ時々ありて、止んで又発るを頭風と云。此證は重し。
今の體氣虚弱の者或は風寒の氣の為に侵されふ、邪正相搏つて伏して散ぜす、発して偏正の頭疼を為す。
外の風寒の邪氣と内の五藏の正氣とふと出合いたたかうて、邪氣内にとどまり外に出ず。
そこで発て偏頭痛とて右か左かかたがた痛み、或は頭ことごとく痛むを正頭痛と云。
【現代語訳】
世間一般にいうは、痛みが出てもやがて治るものを「頭痛」という。この症状は比較的軽い。
起こったり治まったりを繰り返し、しばらくしてまた再発するものを「頭風」という。この症状は重い。
現代の体質が虚弱な者、或いは風や寒さの気に侵され、生まれつき弱い人は風邪や寒気に負けてしまい、邪気と正気(本来の体の力)がぶつかり合って体内にとどまり、外に発散されず、現れて偏頭痛や正頭痛を引き起こす。
外から入ってきた風寒の邪気と、体内の五臓の正気とが出会ってぶつかり合い(争い)、邪気が体内に留まって外へ出ない。
そこで、右か左のどちらか一方だけが痛むものを「偏頭痛」といい、頭全体が痛むものを「正頭痛」という。
との記述があります。
つまり
体が弱っている(免疫力が低下)ときに、冷えや風邪(身体に悪影響を与えるもの)が体内に侵入しようとすると、それらを追い出そうと頑張るときに頭痛が起こる
という意味です。
このときに日頃から頑張りすぎている場所に痛みが生じます。
頭痛の場所でわかる、原因の違い

頭痛でもすべてが同じ原因ではありません!
家族で同じウイルスに感染しても症状が異なるのと同じように、頭痛も痛む場所によって根本的な原因が異なります。
現代の頭痛の根本的な原因は
- 風邪のひきはじめ
- 自律神経の乱れ
- 胃腸の疲れ
の3つによるものが多いです。
1.肩こりからくる頭痛は「風邪のひきはじめ」

首・肩の凝りがきつくなってくると「後頭部」に頭痛がでる場合は
風邪のひきはじめ
によるものです。
古代中国の漢方医学の基礎となる「傷寒論」には
傷寒論 辨太陽病脉證并治上 第五
(条文)太陽之為病、脈浮、頭項強痛、而悪寒。
(書き下し文)太陽の病たる、脈は浮にして、頭項強く痛み、しかして悪寒す。
との記述があります。
ポイントとなるのが「頭項強痛(ずこうきょうつう)」で、つまり
頭部から首すじにかけて強いこわばりと痛みがある
という意味で、古典医学では「風邪のひきはじめ」の代表的な症状の一つです。
例えば、長時間冷たい風に当たったことで冷えや風邪が体内に侵入しようとします。
それらを追い出すために
体の表面(皮膚や筋肉)や首・肩・頭まわりに血液がたくさん集まってくると、侵入しようとする力と追い出そうとする力(邪正相搏)がぶつかり合う
のが肩こりからくる頭痛の原因になります。
2.こめかみやおでこあたり(前頭部)の頭痛は「自律神経の乱れ」のサイン

天気が悪い日やスマホを見過ぎて「こめかみやおでこあたり(前頭部)」にでる頭痛は
自律神経が乱れているサイン
です。
なかでも天気の悪い日にでる頭痛は「自律神経の切り替え」がうまくいかず、身体が気候の変化に追いつけていない証拠です。
ですが、気候の変動はあくまでも「きっかけ」であり、日頃から自律神経が乱れやすくなっているためでもあります。
特に現代人のほとんどが活動・緊張時にはたらく「交感神経」が昂りすぎており、
- 目や脳の使い過ぎ
- ストレスや緊張
- 仕事や家事・育児などでリラックスする時間がない
- 残業や夜勤
など普通に生活をしていても自律神経が乱れる要素はたくさんあります。
このような原因に気候の変動が重なり合うとその変動に身体が追い付けず、こめかみやおでこあたりの頭痛につながります☔
そのほか、自律神経については下記の記事をご覧ください📖
3.「目の奥」の頭痛は胃腸のお疲れ

古典医学では「目の奥」の頭痛は
胃腸が疲れている
サインです。
古代中国の書籍のひとつである「十四経発揮(じゅうしけいはっき)」には、目の周りに「胃腸」と関係が深いツボが存在します。
- 消化不良
- 消化しにくいもの(脂っこいもの・甘いもの・小麦・乳製品など)の摂りすぎ
- 早食い
などにより、胃腸が疲れていると頭痛の原因になります。
また「医方大成論和語鈔」にも
医方大成論和語鈔:二十一 頭痛
又胸膈の停痰厥して頭痛するもの有り蓋し厥は逆なり逆壅して頭を衝く。
また、むねに痰とどまり、それが上へつき升つて頭痛するがあるなり。其證は、目くらみ、むねわろく、いきれもだへ、いきまき、力なく目開きかね、手足冷ゆ。是胃の氣虚して、痰とどこをりて痛むなり。蓋しとは、うたがひの詞の時は、但し思ふて見るに厥と名付けたり、と云意。
との記述もあり、つまり
消化不良などにより、胃腸が疲れるとに痰(余分な水分や毒素)が胸やみぞおちに停滞し、逆上して頭痛を起こすことがある
ということです。
特に目の奥の頭痛だけでなく、「吐き気」なども伴う場合は余分な水分や毒素が体内に溜まっている証拠でもあるため、注意が必要です!
今回は主にタイプ別に頭痛の原因をご紹介しました!
頭痛は「あって当たり前、体質だから仕方がない」と諦める必要はありません。
同じ頭痛でも痛む場所によって根本的な原因が異なるため、正しく改善する必要があります。
今回も長くなりそうなので次回、タイプ別に頭痛を改善する方法をご紹介していきたいと思います🍃
ぜひ、お楽しみに!


