温めても改善しない「冷え」の本当の原因と改善方法①

ご覧いただき、ありがとうございます!
はりきゅう はまだ三禄堂の井久保(いくぼ)です。
突然ですが

など
「温めているのに冷えて仕方がない」
そんな頑固な冷えのお悩みありませんか?
冷えは単に「寒がり」というわけではなく、身体が頑張りすぎているサインでもあります。
そこで今回は古典医学の視点を交えながら、温めても改善されない冷えの原因と改善方法をご紹介していきたいと思います!
冷えの原因は「血流の偏り」

結論からいいますと冷えの原因は
血流の偏り
です。
本来、ヒトの身体は血液が全身にまんべんなく循環することで健康を維持しています。
血液には酸素や栄養を運ぶだけでなく、古典医学では
- 身体を温める
- 肌に潤いを与える
- 筋肉や関節の動きとよくする
- 目の働きを支える
- 心(気持ち)の安定
など様々な役割があります。
つまり、
全身のどこかで過剰に血液が集まりすぎていたり、偏ることで不足したりする
と冷えの原因になります。
全身のどこに血流が偏っているかによって「手や足、お腹まわり」などのように冷える場所は異なります。
内臓の疲れが「偏り」を生む

血流の偏りが生まれる原因の多くは
内臓の疲れ
によるものです!
例えば、食事をした場合
「食べたものを消化・吸収しよう!」
と身体は胃腸に血液を集めて、消化・吸収のお手伝いをします。
ですが食べ過ぎたりすると、
胃腸ばかりに血液が集まり、必然的に他の場所の血液が不足
します。
血液が不足すると血流も悪くなるため「冷え」につながります。
この状態が続くと
「温めても冷えて仕方がない」
「夏場でも冷える」
など、なかなか改善されない頑固な冷えの原因になります。
冷える場所によっても原因が異なる!

また、古典医学では「冷える場所」によっても根本的な原因が異なります。
なかでも

などの冷えについてよく患者さんからも相談を受けます。
1.手足の冷えは「胃腸疲れ」

古典医学で「手足(四肢)」は胃腸と関係が深く、江戸時代の書籍である「臓腑経絡詳解(ぞうふけいらくしょうかい)にも
(※臓腑経絡詳解には古典医学における五臓六腑(内臓)の解剖学などの記載がある。)
臓腑経絡詳解 巻之二
脾ハ心肺ノ下、肝腎ノ上、中央二位シテ、土二属ス。
土ハ其ノ気ヲ四隅二寄ス。
故二脾ハ四肢ヲ主ル。
脾は心肺の下にあり、肝腎の上、身体の中央に位置し、土に属する。
土は気(エネルギーなど)を四方に寄せる。
故に脾は四肢(手足)を主る。
との記述もあります。
脾とは現代でいう脾臓のことで、古典医学では「胃腸」も含め考えることもあります。

つまり、手足の冷えは
消化不良
のサインなんです!
食べ物を消化・吸収するために
胃腸に血液を集めすぎた結果、手足まで血液が行き届いていない
状態です。
消化不良が続くと血液が十分につくられなくなるため、手足だけでなく、身体を温めることができなくなる原因にもなります。
さらに胃腸疲れによる手足の冷えの特徴は
冷えているのに汗ばむ
ことです。
これは胃腸に血液が集まりすぎて、手足まで血液が行き届いていない証拠ですので要注意です!
2.下半身の冷えは「ホルモンバランスの乱れ」のサイン

腰から下(下半身)の冷えは
ホルモンバランスの乱れ
などが原因になることがあります。
古典医学で「足腰」は五臓六腑の「腎」と深い関係があり、古典医学の基礎となる「黄帝内経 素問」には
黄帝内経 素問 脉要精微篇
腰者腎之府=腰は腎の府なり
との記述があります。

古典医学における腎は排尿だけでなく
- 生殖機能(子宮や卵巣)
- ホルモンバランス
とも関係が深く、「骨髄(血液を作って!と指令を出すホルモン)の分泌」の働きも関与しています。
そのため、腎が弱ると身体を温める力も弱くなり
足腰の冷え
の原因につながります。
この状態が続くといわゆる
冷えのぼせ
のようになり、ホルモンバランスも崩れるため放置していると「更年期症状」の原因にもなるため要注意です!
3.触ると冷たいのは「身体を温める力が弱っている」サイン

お腹や腰まわりを触れると冷たいのは内臓の疲れにより
身体を温める力が弱っている
サインです。
身体を温める力はいわゆる「新陳代謝」です。
新陳代謝とは
「古いものを新しく入れ替え、エネルギーを作り出す働き」
のことです。
- 冷たいもの
- アルコール
- 甘いもの
- 生もの(魚や果物も含む)
などを摂りすぎると身体が急激に冷え、代謝が下がると
身体を温める力が弱る
原因になります。
さらにこれらを摂りすぎると
消化不良
を起こしやすくなる原因にもなります。

古典医学では食べたものを消化・吸収することで血液をつくり、身体を温めます。
ですが
消化不良を起こすと十分に血液がつくられなくなり、身体を温める力も弱る
原因つながります。
血液が不足し、温める力が弱るということは必然的にお腹や腰まわりの血流も悪くなってしまいます。
この状態が続くと
- お通じトラブル
- 生理痛
などの原因にもなります。
日々の積み重ねが「頑固な冷え」に

いかがでしたか?
冷えは単に
「体質だから仕方ない」
と片付けていいものではありません。
古典医学では、冷えている場所や冷え方によって身体からのサインを読み取り、その原因を探っていきます。
そして大切なのは、ただ温めることではなく、
「なぜ血流が偏っているのか」
「なぜ身体を温める力が弱っているのか」
を見極めることです。
実際に、手足の冷え・下半身の冷え・お腹や腰の冷えでは原因も異なり、対策も変わってきます。
内臓の疲れが万病のもと

私たちの身体を植物で例えると
- 内臓(五臓六腑)=根っこ
- 冷えなどの不調=枝葉
にあたります。
枝葉そのものの問題であれば、枯れた枝葉を取り除けば改善されますが、植物が枯れる多くの原因は
根っこの弱り
です。
根っこが弱っていてはどれだけ水を上げても、十分に吸収することができず、また枯れてしまいます。7
私たちの身体も同じように根っこである内臓(五臓六腑)が元気でなければ、また不調を繰り返します。
この状態が
温めても冷える
根本的な原因です!
まずは冷えている本当の原因を知ることが改善の第一歩となりますので、これを機に自分の身体と向き合ってみませんか?
次回はそんな頑固な冷えを改善する方法をご紹介したいと思います🍃
ぜひ、お楽しみに🌟


