女性の味方「棗(なつめ)」。生薬としても古くから愛されてきたその理由と効果

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はりきゅう はまだ三禄堂の井久保(いくぼ)です。
突然ですが女性の皆さん、「棗(なつめ)」はご存知ですか?

古典医学では
医食同源(いしょくどうげん)
という言葉があるように
「日々の食事と医療は同じ源にあり、普段の食事によって健康を維持し、病気を予防する」
ことを大切にしています。
そんな食材の中でも、古くから女性の養生に親しまれてきたのが「棗(なつめ)」です。
そこで今回は棗がたくさんの女性に古くから愛されてきた理由や効果についてご紹介していきます💫
今も愛され続けている理由は「補血(ほけつ)」にある

世界三大美女である楊貴妃も好んで食べていたと言われている棗が、今でも女性の健康を支える果物として愛されている大きな理由は
補血(ほけつ)作用
があるからなんです!
古典医学でいう補血とは
身体に必要な「血」を養い、全身に栄養とうるおいを届ける
働きのことをいいます。
生薬としても多くの漢方薬に「大棗(たいそう)」として配合されてきた

実は、棗は「大棗(たいそう)」という名前で古くから生薬としても多くの漢方薬に配合されてきました。
江戸時代の書籍である「和語本草綱目(わごほんぞうこうもく)」にも
和語本草綱目 巻之十五 果部 大棗
棗の甘は陰を助け、温は陽を助く。甘温合わせて能(よ)く不足を補う。
尤(もっと)も脾経血分の薬なり。素問に棗を以て「脾の果」と為す。
剤中に姜棗を用いる者は、営衛を調和し、脾胃升発の気を生養せしめんとす。
など、大棗についての記述があります。
ここでポイントとなるのが
脾経血分の薬なり
です。

私たちの身体は、毎日食べたものを消化・吸収し、その栄養をもとに血液をつくり出しています。
そして、その栄養や血液が全身を巡ることで、内臓(五臓六腑)や筋肉、肌、髪、子宮などへ必要な栄養とうるおいが届けられ、健康を維持しています。
しかし、古典医学では「脾胃(胃腸)」の働きが弱ると
食べたものを十分に消化・吸収できず、血液をつくる力も低下する
ことがあります。
そこで、大棗を配合することで
脾胃を養い、消化・吸収力を高める
↓
血液をつくる力を高める(補血作用)
↓
全身に栄養・血液として送り届ける
といった働きにより
- 生理トラブルの改善
- 冷え性の改善
- 貧血予防
- 美肌効果
- 腸内環境の整える
などの効果が期待でき、女性の健康を内側から支えてくれるものなんです!
女性の健康は「血の充実」から始まる

古典医学では、「血」は単に体内を流れる血液だけではありません。
特に女性の場合
子宮や卵巣を養い、月経を整え、妊娠・出産を支える大切な生命エネルギー
の一つでもあります。
そのため、血が不足すると子宮へ十分な栄養やうるおいが届きにくくなり
- 生理不順
- 冷え
- 不妊
など、さまざまな女性特有の不調につながる原因になります。
だからこそ、昔から女性の養生では
補血
が大切にされてきました🕊️
棗が女性の味方として長く親しまれてきた理由も、まさにここにあります。
※女性の健康と生理について詳しい内容は下記をご覧ください📖
こんな女性のにおすすめ!

棗は古くから女性の身体を内側から支える果物として親しまれてきました。
なかでも

などのようなお悩みがある方には食養生としてぜひ取り入れていただきたい果物です。
女性の身体は毎月の生理だけでなく、妊娠・出産・授乳といったライフステージでも多くの血を必要とします。
そのため、日頃から食事によって血を養い、血液をつくる力を保つことが女性の健康や子宮環境を整えるうえでとても大切なんです🌿
だからこそ、脾胃の働きを高め、血を養う「補血」の働きを持つ棗は、女性の健康を支える食材として古くから重宝されています。
棗のおすすめの食べ方

棗と言われいると「参鶏湯(サムゲタン)や薬膳スープ、薬膳粥」などの薬膳料理でよく使われる印象ですが、日常的に取り入れる場合は
- 乾燥棗をそのままおやつとして
- お茶にして飲む
などがおすすめです!
棗茶は乾燥棗をお湯で煮出して作る、ほんのりとした自然な甘みが特徴のお茶です。
棗茶の作り方
【材料】
- 材料
- 乾燥棗:2〜3粒
- 水:250mL
【作り方】
- 棗を軽く水で洗い、半分に切る、または切れ目を入れる。(成分や甘みが出やすくなる)
- 鍋に水と棗を入れ、弱火で「10〜15分」煮出す。
- 棗を取り出しても、そのまま食べてもOK!
さらにお好みで「生姜やクコの実」などを加えると、より風味豊かな薬膳茶として楽しむこともできます。
是非、試してみてください🍵
※乾燥棗は自然な甘みがある一方で「糖質」も含まれています。
食べすぎるとむしろ脾胃に負担がかかり、消化不良を起こす原因にもなります。
一度にたくさん食べるのではなく、
1日2〜3粒程度
を目安に取り入れるようにしましょう!
「食」は健康を支える大切な養生の一つ

古典医学では「食は健康を支える大切な養生の一つ」です。
そのなかでも棗は脾胃(胃腸)を養い、血をつくる力を高める事で、女性の身体を内側から支える果物として生薬としても古くから親しまれてきました。
しかし、本当に大切なのは棗だけに頼ることではありません。
毎日の食事で
血をつくり、その血を全身や子宮へ届けられる身体を育てる
ことが、女性の健康の土台となります。
「食べることは生きること」
ぜひ、食養生の一つとして棗を取り入れながら、当院がご自身の身体と向き合うきっかけなれば幸いです🌿


