桂枝茯苓丸が合う人の特徴と生理痛や更年期症状に使われる理由


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はりきゅう はまだ三禄堂の井久保(いくぼ)です☺

生理痛がつらい

経血にレバーのような塊が混じる

のぼせやイライラなど更年期症状のような不調を感じる

など、このようなお悩みはありませんか?

こういった婦人科系の症状でよく使われている漢方薬の一つが

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

です🍃

しかし、症状が当てはまっているからと言って、すべての方に同じような効果が発揮するわけではありません!

体質に合わない場合や、期待する効果と漢方の役割が一致していない場合には十分な変化を感じられないこともあります。

そこで今回は桂枝茯苓丸がどんな方に向いているのか、古典医学の視点も交えながらご紹介していきます🌟

桂枝茯苓丸は「血の巡り」に着目した漢方薬


結論から言いますと、桂枝茯苓丸は

滞った血を巡らせ、瘀血(おけつ)を改善する

ことを得意とした漢方薬なんです🌿

瘀血(おけつ)とは

血が十分に巡らず、滞ってしまった状態

を指します。

例えば、川の水は流れ続けているからこそ澄んでいます。

しかし、流れが悪くなって水がよどむとゴミや落ち葉がたまりやすくなります。

古典医学でいう瘀血もこれと似ています。

本来、全身をスムーズに巡るはずの血が一か所で滞ることで「痛みやしこり、月経トラブル、肩こり」など、さまざまな不調が現れます。

そのため、桂枝茯苓丸はこのような

瘀血を改善する

ことを目的として用いられる代表的な漢方薬なんです!

実は妊娠の条文から生まれた桂枝茯苓丸


桂枝茯苓丸は、約1800年前に書かれた「金匱要略(きんきようりゃく)」で登場する漢方薬です。

その金匱要略には

金匱要略 婦人妊娠病脈証并治第二十

婦人宿有癥病,経断未及三月,而得漏下不止,胎動在臍上者,為癥痼害。

妊娠六月動者,前三月経水利時,胎也。

下血者,後断三月衃也。

所以血不止者,其癥不去故也,当下其癥,桂枝茯苓丸主之。

(現代語訳)

婦人、宿(もと)から癥(ちょう:腹部のしこり・瘀血)があり、妊娠して月経が止まり3ヶ月経たないうちに不正出血が止まらず、胎動が臍の上にあるものは胎児が危ない。

これ(瘀血)が去らないためである。

その瘀血を下すべきであり、桂枝茯苓丸がこれを主る。

との記述があります。

ここで重要なのは「出血しているから止血する」というのではなく

出血の原因は瘀血にある

という点です💡

つまり、

血の巡りが滞っているために正常な流れが妨げられ、その結果として出血が続いている

と捉えています。

しかし、現代では妊娠中に自己判断で桂枝茯苓丸を使用することは推奨されません。

ですが、このように桂枝茯苓丸は古くから「出血そのものではなく、その背景にある瘀血を改善する」ことを目的として用いられてきました。

桂枝茯苓丸が合う人の特徴


桂枝茯苓丸は「瘀血(おけつ)」がある方に用いられる代表的な漢方薬です。

そのため、桂枝茯苓丸は次のような特徴がみられる方に用いられることがあります。

なかでも古典医学で瘀血による症状として特徴的なのが

  • 夜間痛:夜中に痛みが悪化する
  • 固定痛:同じ場所が痛む
  • 刺痛:刺すような痛み

といった痛み方が見分け方の一つになります。

血の巡りを良くし、瘀血を改善することでこういった女性特有の不調の緩和や改善

が桂枝茯苓丸の本来の目的になるんです!

そのため、桂枝茯苓丸は「婦人科の三大漢方薬の一つ」として今でも使われています🌿

ですが、これらの症状があるからといって必ず桂枝茯苓丸が合うとは限りません。

あくまでも

瘀血を見極めるための目安の一つ

としてお考えください。

5つの生薬が協力して瘀血に働きかける


桂枝茯苓丸は1つの生薬だけで瘀血を改善するのではなく、5つの生薬がそれぞれの役割を果たしながら、血の巡りを整えていきます🌿

5つの生薬のうち、特徴的なのは名前にもあるように

桂枝(けいし)

です。

桂枝とはシナモン(桂)の若い枝を乾燥させた生薬で、桂枝について漢方の古典文献には

筋を温め、血を通じ、血脈を調える

と記されており、滞った血の巡りを整える効果があります。

桂枝茯苓丸では、他の生薬と協力しながら瘀血(血の巡りの滞り)の改善を助ける重要な生薬の一つなんです💡

この桂枝で血が巡りやすい環境を作りつつ

これら4つの生薬が組み合わさり、それぞれの役割をなすことで

滞った血を巡らせ、瘀血(おけつ)を改善する

桂枝茯苓丸として力が発揮されているんです🌿

体質に合った漢方薬選びが大切


いかがでしたでしょうか?

桂枝茯苓丸は、生理痛や更年期症状などでよく知られている漢方薬ですが、本当に着目しているのは

瘀血(血の巡りの滞り)

なんです!

そのため、同じ生理痛でも体質が違えば選ばれる漢方薬も異なります。

漢方薬は

症状に当てはめるのではなく、体質に合わせて選ぶ

ことがとても大切です。

また、体質に合った漢方薬を選ぶためには自分の心身と向き合い、「不調が起こる根本的な原因」を追及することです。

気になる症状がある方は、自己判断だけでなく、ぜひお気軽にご相談ください🕊️