お灸の原料でもある「艾葉(がいよう):よもぎ」|女性の健康を支える効果と魅力


ご覧いただき、ありがとうございます!

はりきゅう はまだ三禄堂の井久保(いくぼ)です☺

突然ですが、みなさん

艾葉(がいよう):よもぎ

といわれるとどんなイメージがありますか?

草餅や春に芽吹く野草などを思い浮かべる方も多いかもしれません。

実はこの身近なよもぎは古くから「艾葉(がいよう)」という生薬としてや、お灸の原料としても使われています。

そんなよもぎには女性の健康を支える魅力がたくさんあるんです🌟

そこで今回は艾葉(がいよう)の効果や魅力についてご紹介していきたいと思います🍃

艾葉(がいよう)が女性の健康を支える理由


結論からいいますと、艾葉(がいよう)が女性の健康を支える大きな理由は

温める力

なんです!

また、漢方の古典文献には

艾は乂(がい)なり。人の病を乂り去るべし。故に名づく

と記されています。

」とは「取り除く、鎮める」という意味があり

人々の不調を和らげる力がある

ことから艾葉という名前がつけられたんです🍃

さらに江戸時代の書籍である「和語本草綱目」には

和語本草綱目 巻之八 草部 艾葉

吐血、衂血、下血、膿血、血痢、痔血、婦人の崩血を止む。蓋し艾は逐う。

(中略)

婦人の子宮を温和すればなり、故に子宮虚冷して胎を漏らし、或いは子宮温かならずして子無きに之を用いて胎を安んじ、子を種す。

との記述があります。

艾葉は吐血や下血、痔出血などの血症をはじめ、腹痛や腰の冷え、などにも用いられた記録が残されています。

ですが、ここで注目していただきたいのが艾葉の温める力によって

  • 崩血(崩漏):大量または長期間続く不正性器出血
  • 子宮虚冷:子宮が冷えて働きが低下していると考える東洋医学の概念
  • 胎を安んじ:流産を防ぎ、妊娠を維持すること(安胎)
  • 子を種す:妊娠しやすい状態へ導くこと

などといった、子宮の冷えによる不安定な状態や妊娠中の身体を支える目的で用いられてきた歴史があるんです!

そのため艾葉は

女性特有の悩みに寄り添う生薬

として長く受け継がれ、今でも婦人科系の漢方薬に使われています。

こんなお悩みがある女性におすすめ


艾葉の場合、やはりポイントとなるのが

冷えによる不調かどうか

ということなんです!

古典医学では身体に悪影響を与える冷えを「寒邪(かんじゃ)」といいます。

このような特徴がある

  • 生理痛
  • 腹痛(下痢なども含む)
  • 手足や下腹部などの冷え
  • 血に関する不調(不正出血など)

などのお悩みがある女性に艾葉がおすすめです🌟

艾葉の「温める力」で冷えを取り除き、血流を良くすることで痛みや血の不調を改善することができます。

艾葉はお灸の原料にも


さらに艾葉は生薬だけでなく

お灸の原料

としても使われているんです!

先ほどご紹介した和語本草綱目の艾葉にも

詵が曰く、一切の鬼悪気を治すと。

之を灸して能く諸病を主治す、此に次者のあることなし。

つまり

艾葉で灸をすれば、さまざまな病気によく効き、これほど多くの病を治療できるものは他にない

との記述があります📖

もちろん、これは「お灸さえすれば何でも治る」という意味ではありません。

しかし、それほどまでに艾葉のお灸が古くから高く評価され、多くの人々の健康を支えてきたということです!

実際にお灸は身体をじんわり温めることで代謝や血流を整え、「冷えや胃腸の不調、疲労感、女性特有のお悩み」など、さまざまな不調の改善を目的として現在も広く用いられています。

艾葉を日常生活に取り入れるには?


よもぎは身体に良いと聞くけれど、どう取り入れたらいいの?

そんな方も多いのではないでしょうか。

実は、よもぎは意外と身近な方法で生活に取り入れることができるんです!

一番気軽に取り入れられるのが

よもぎ茶

です🍵

乾燥させたよもぎを使った、よもぎ茶は爽やかな香りとやさしい風味が特徴です。

私も冷えて生理痛がきつい時などによもぎ茶を飲んでいます。

ノンカフェインのものが多いので、毎日のティータイムにも取り入れやすく、おすすめです!

冷えた日には「よもぎ風呂」にも

よもぎ茶で身体の中から温めるだけでなく、冷房などで冷えた日などには

よもぎ風呂

もおすすめです!

よもぎ茶のティーパックなどがあれば、いつもの湯船に入れるだけです🛀

よもぎのやさしい香りに包まれながら、ゆっくり湯船に浸かることで身体を芯から温めることができます。

冬だけでなく、夏場でも冷房で冷え切った身体にもおすすめです🌟

※肌が敏感な方は、様子を見ながらご使用ください。

温めることが正解とは限らない!


艾葉は「温める力」が魅力のものではありますが

「とにかく温めればいい」というものではないんです!

漢方の古典文献にも

妄りに久服(長く飲み続けるするときは、温を積みて熱と為るに害あり

との記述もあります。

つまり

過ぎると身体にとって毒になる

ということです!

例えるなら「」と同じです。

雨は大地を潤し、植物を育てるために欠かせないもの。

でも、降りすぎれば洪水を起こし、人や作物に大きな被害を与えることもあります。

近年ではよもぎ蒸しなども話題となっていますが、

Danger
  • 顔がほてる
  • のぼせる
  • やたら口が渇く
  • 喉の痛みや乾燥
  • 空咳

などの症状が現れた場合は

身体を温めすぎ、発汗しすぎ

の合図でもありますので、取り入れすぎには注意しましょう!

艾葉を上手に取り入れて、健やかな毎日を


古典医学では

医食同源(いしょくどうげん)

という言葉があるように

日々の食事と医療は同じ源にあり、普段の食事によって健康を維持し、病気を予防する

ことを大切にしています。

艾葉もその一つとして艾古くから生薬としてだけでなく、食材やお茶、お灸の原料として暮らしの中で親しまれ、特に女性の冷えや血の不調を支えてきました。

しかし、「身体に良いから」と何でもたくさん取り入れれば良いというものではありません!

その日の体調や体質に合わせて、無理のない範囲で取り入れることが大切です。

毎日の暮らしの中で、ご自身の身体とやさしく向き合いながら、艾葉を健やかな毎日に役立てていただけたら嬉しいです🍃