「血の巡り」が気になる女性へ|桃核承気湯の効果・効能とは?

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はりきゅう はまだ三禄堂の井久保(いくぼ)です☺
「生理前になるとイライラする」
「生理のとき、血の塊が混じることがある」
「便秘がちで、お腹がスッキリしない」
そんなお悩みはありませんか?
こういったお悩みに用いられる代表的な漢方薬の一つが
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
です。
今回は、桃核承気湯がどのような体質・症状に用いられるのか、古典医学の考え方を交えながら、効果・効能についてご紹介していきます🍃
生理痛・便秘・のぼせ…その不調、「瘀血」が原因かも⁈


このようなお悩みありませんか?
古典医学でこうした不調は
瘀血(おけつ)
によるものが多いんです!
瘀血とは、簡単にいうと
血の巡りがスムーズではなく(血流の低下)、滞っている状態
をいいます。
特に女性の場合、生理に伴う身体の変化と関係しており
「生理痛や生理不順、下腹部の不快感」
などの原因になる恐れがあります。
「瘀血」でみられやすい特徴

古典医学では「瘀血」による不調が現れる場合、痛み方や症状に特徴があります。
例えば、生理に関する症状の場合
などの特徴があります。
さらに、冷たい水をそのまま置いておくと、少しずつぬるくなるのと同じように、血の巡りが滞った状態が続くと熱を帯びてきます🔥
瘀血に「熱」が加わった状態になると
- 顔や上半身がほてる
- のぼせやすい
- イライラ・怒りっぽくなる
- 口や喉が渇きやすい
- 便が硬くなりやすい
- 便秘になりやすい
- 肌に赤みやニキビなどが出やすい
などの症状があらわれることがあり、桃核承気湯を処方する際の見極めポイントになります!
桃核承気湯は「瘀血+熱」にアプローチする漢方

古典医学で桃核承気湯は
瘀血と熱を取り除き、血のめぐりを整える
代表的な漢方の一つです!
名前通り、桃核承気湯の最大の特徴は
桃仁(とうにん)
が含まれていることです🍑
瘀血を取り除く生薬「桃仁(とうにん)」

桃仁(とうにん)とは、桃の種の中にある仁(さね)のことです🍑
漢方の古典文献で桃仁には血の巡らせる四つの働きが記されています。
本草綱目 桃仁
熱、血室に入りて血結する者を治す。一なり。
心腹の血滞を破二なり。
経絡の凝血を行る三なり。
皮膚の滞血、血結燥痒を散らす四なり。
これらの働きにより
滞った血を破り、巡らせる(血流改善)
ことができるんです!
さらに桃仁の働きは、単純に血流をよくするだけではありません。
先ほどご紹介には本草項目には
又能く肝急を緩す、蓋し肝は血を蔵す。
如(も)し血凝りて流れざるときは則ち、血をして肝に入れしめず。
故に肝燥いて急を致す者。
桃仁を用いて凝血を破りて流すときは則ち、肝燥潤うて急を緩し。
とも記されています。

現代的にイメージすると
「自律神経の緊張(交感神経が優位)が続いているような状態に対して、身体の力が抜ける方向へ導く」
効果が期待できるということです。
つまり、桃仁は
滞った血を動かして、身体の緊張を緩める効果
もあるんです!
桃仁だけではない!桃核承気湯をつくる四つの生薬

桃核承気湯の最大の特徴は桃仁によって瘀血を動かすことです。
ですが、桃核承気湯は桃仁だけで働いているわけではありません!
桃仁だけでなく
- 大黄(だいおう)
- 桂枝(けいし)
- 甘草(かんぞう)
- 芒硝(ぼうしょう)
この四つの生薬がそれぞれ異なる働きをしながら組み合わされています。

つまり、桃核承気湯は「瘀血を動かす」だけの漢方ではないんです!
桃仁にこれら四つの生薬が組み合わさることで
「瘀血+熱+滞り」
という状態に対して
血を動かし、熱を冷まし、硬く滞ったものをやわらかくし、下へ排出しながら、全体の巡りを整えていく
これが、古典医学から見た桃核承気湯の大きな特徴です!
桃核承気湯は誰にでも合う?「合いにくい体質」にも注意

ここまで桃核承気湯の特徴をご紹介してきましたが
「生理痛があるから桃核承気湯」
「便秘だから桃核承気湯」
というわけではないんです!
漢方は、同じ症状であっても、その人の体質や身体の状態によって使う処方が変わります。
桃核承気湯は、古典医学では
瘀血+熱+滞り
がある状態に用いられる処方です。
そのため、反対に「冷えや虚弱、下痢」などの症状が強い場合には、桃核承気湯が体質に合わないことがあります。

例えば
- お腹や腰が冷えやすい
- 温めると症状が楽になる
- 冷えると生理痛が悪化する
- 生理になるとぐったりする
- 普段から下痢しやすい
- 軟便が続いている
などの症状がある場合、桃核承気湯を服用すると「逆効果」になる恐れがあります。
「生理痛がある」という症状だけを見ると桃核承気湯が合いそうに感じても、古典医学では
瘀血なのか、冷えによる血の滞りなのか
を見分けることがとても大切です。
※気になる症状がある方は、自己判断での服用は避け、漢方を扱う医師や薬剤師、または漢方・東洋医学に詳しい専門家に相談するようにしましょう。
症状だけではなく、体質も組み合わせを見ることが大切

ここまで、桃核承気湯について古典医学の考え方を交えながらご紹介してきました。
桃核承気湯を考えるうえで大切なのは、
瘀血+熱+滞り
という身体の状態です!
五つの生薬が組み合わさることで
血を動かす
↓
熱を冷ます
↓
滞ったものをやわらかくする
↓
下へ排出する
↓
血のめぐりを整える
という働きをつくっています。
だからこそ、桃核承気湯は単純に
「生理痛や便秘の漢方」
というだけではありません!
「この症状だから、この漢方薬」
と決めるのはなく
なぜその症状が起こっているのか?症状の背景
に着目することが大切です🍃
「自分の症状は瘀血なのかな?」
などの疑問がある方は、ぜひ一度ご相談ください☺


