四物湯の効果とは?月経不順や疲れやすさが気になる女性へ

ご覧いただきありがとうございます!
はりきゅう はまだ三禄堂の井久保(いくぼ)です😌
「生理が遅れたり、周期が乱れやすい」
「生理のあと、どっと疲れる」
「肌や髪の乾燥が気になる」
そんな不調を感じることはありませんか?
こういった不調に対してよく用いられる漢方薬の一つが
四物湯(しもつとう)
です!
そこで今回は、四物湯の特徴や期待される効果について古典医学の視点を交えながらご紹介していきます🌿
四物湯は「血を補う」漢方薬

結論から言いますと、四物湯は
不足した血を補い、血流を良くする
ことを得意とする漢方薬なんです!
なんらかの原因により、血が不足している状態を古典医学では「血虚(けっきょ)」と言います。
「血」は食べたものからつくられ、全身に栄養を届け、身体を養うものです。
そのため、血が不足し「血虚」状態になると
- 月経不順(遅れやすい、来ないなど)
- 経血量の減少
- 疲れやすさ(特に月経後)
- 立ちくらみやめまい
- 冷え
- 肌や髪の乾燥
など、さまざまな不調の原因になります。
女性の健康と「血」の関係

女性の健康と血はとても深い関係にあり、そのカギを握るのが
月経(生理)
です!
月経について古典文献には
医方大成論和語鈔:六十一 婦人調経衆疾論
其所因を究むるに、多くは月水の調はざるに由て、諸證變生す。
大概婦人の疾、経候期の如くなるを以て安しと為す。
(根元は月水(生理)の調らぬより、其が變(へん)じて諸病となる。)
(経候は月水の通ずる約束の時なり。期の如くとは、毎月遅くも早くも無きを無病とする。)
との記述があります。
つまり
月水(生理)の乱れが病の根本
になるということです!

女性は、月経によって定期的に血を失います。
血が不足したままだと子宮や卵巣に回す血が足りず、月経の乱れにつながる原因になります。
そのため、
血を十分に養い、巡らせる
ことが女性の健康を保つうえでとても大切なんです🌿
そこで、不足している血を補うために用いられるのが「四物湯」です。
四物湯をつくる、四つの生薬

四物湯は名前の通り、四つの生薬から構成されていることから「四物湯」と呼ばれています。
四つの生薬はそれぞれ異なる働きを持ちながら、
血を補い、血の巡りを整える
という共通した目的で組み合わされています。
なかでも中心となるのは
- 当帰(とうき)
- 地黄(じおう)
の二つの生薬です🌿
1.補血の聖薬「当帰」

四物湯を構成する四つの生薬の中でも、特に重要なのが「当帰」です。
古典医学で当帰は
補血の聖薬
と言われており、不足している血を補う代表的な生薬なんです!
(古典医学で補血とは文字通り、不足している血を補うことを意味します。)
さらに当帰はただ、不足している血を補うだけでありません。
血を補いながら、血の巡りも整える
のが当帰の最大のポイントになります。
※そのほか、当帰の詳しい効果については以下の記事をご覧ください📖
2.血を補い、熱を冷ます「地黄」

四物湯においてもう一つ、ポイントとなる生薬が
地黄(じおう)
です。
地黄は「生地黄・熟地黄」など加工んも仕方によって使い分けることがありますが、四物湯では「乾地黄」を使用しています。
乾地黄には
血を補いながら、熱を冷ます
効果があるんです🍃
漢方の古典文献に乾地黄は
血熱を涼し、陰血を生じ、腎水真陰精の不足を補うことを得たり。
との記述があり、つまり乾地黄は単に不足している血を補うだけではなく、
血にこもった熱を冷ましながら、身体に必要な陰血を養う
生薬なのです!
さらにポイントとなるのが

「腎水真陰精の不足を補う」
効果もあることです。
古典医学では、「精と血」は深い関係があり、「精」とは生命を支える根本的なものです。
その精は特に五臓六腑の「腎」に蓄えられているとされます。
少し現代的なイメージで例えるなら、
骨髄で血液がつくられるように、血を生み出す「土台」となるものが精
と考えることができます。
そのため、乾地黄は「血を直接補う」というよりも、
血をつくるための土台を整えることで、血を養っていく
のがポイントになります🌟
補血を支える二つの生薬

血が不足しているからといって、ただ血を補うだけでは血が滞ってしまうことがあります。
そこで四物湯では
- 川芎(せんきゅう)
- 芍薬(しゃくやく)
が加わることで血流を良くし、補血のサポートをしています。

これらの生薬が合わさることで
不足した血を補い、血流を良くする
四物湯の力が発揮されるんです!
その結果
- 月経不順(遅れやすい、来ないなど)
- 経血量の減少
- 疲れやすさ(特に月経後)
- 立ちくらみやめまい
- 冷え
- 肌や髪の乾燥
など、女性特有の悩みに効果が期待できます。
体質に合った漢方薬選びを

ただし、月経不順や疲れ、冷えなどがあるからといって、すべての方に四物湯が適しているわけではありません!
例えば、月経不順でも
- 血が不足しているのか
- 血流が悪いのか
- 自律神経が乱れているのか
などのように、身体の状態によって漢方変わります。

そんな中でも四物湯は「血が不足している」という状態を整えるために、古くから使われてきた処方です🌿
血を養い、血を巡らせ、身体に必要なものをしっかり届ける
四つの生薬がそれぞれの役割を持ちながら働くことで、女性の身体を内側から整えていきます。
そのため、大切なのは
症状だけを見るのではなく、「なぜその症状が起こっているのか」を考える
こと!
これが古典医学における漢方の考え方です🍃
身体のことで気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください😌


