不妊の原因とは?古典医学からみる身体のサイン


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はりきゅう はまだ三禄堂の井久(いくぼ)です😌

私は当院に勤務する前、大阪府にある不妊専門の鍼灸院で妊娠を望む方のお手伝いをしておりました。

ゴールの見えない中、結果につながらない不安や葛藤を抱えながら「それでも授かりたい」と願って多くの方が来院されていました。

こんなお悩みありませんか?

といった「からだ」のお悩みに加え、

などのような「こころ」のお悩みを抱える方も少なくありませんでした。

ではそもそもなぜ、不妊になるのでしょうか?

古代から記されてきた「不妊」という問題


平安時代に編纂された日本最古の医学書といわれている「医心方(いしんほう」にもすでに不妊などの記述が残されています📖

そこ医心方では

医心方(巻二十四:治無子法 第一)

【原文】

「然レバ、婦人、疢ヲ挟メバ子无シ。

皆、労傷シ、血気冷熱調ハザルニ由リテ、風寒ヲ受ケ、子宮ニ客レバ、胞内ニ疾ヲ生ズルコトヲ致ス。

或ハ、月経、渋閉シ、或ハ崩内、帯下ス。

陰陽ノ気、和セザレバ、経血ノ行、候ニ乖クコトヲ致ス。

故ニ、子無キ也、ト。 」

【現代語訳】

「女性が「疢(ちん)」とよばれる「生活習慣の乱れ」などによって過剰にエネルギーを消耗する。

それにより血気の巡りが悪くなり、身体の中の冷熱のバランスを崩すために免疫力の低下により風邪を引きやすくなる 。

それが子宮や卵巣など留まると病気が発生し、月経をスムーズに起こすことができなくなったり、不正出血やおりものの異常になる。

陰陽の気の調和が乱れて、さまざまな月経異常の症状が生じる。

そのために子どもができないのである。 」

と記述があります。

また、子宮や卵巣は五臓六腑の「」ととても関係が深く、古典医学の基礎でもある「黄帝内経 素問」には

「腎は作強の官、伎巧を出す」:腎は生殖力の根本

と述べられています。

古典医学における腎は「成長や発達」などの発育も主るため

生命の土台

となります。

さらに

「女子は七歳にして腎気盛んに 歯更り(永久歯になり)髪長ず

ニ七(十四)歳にして天癸至り 任脈通じ 太衝の脈盛んにして 月事時を以て下る 故に子有り」

との記述もあります。

腎は

ヒトが生まれてから成長し、やがて老いていくまでの全て

に関わってきます。

この腎が充実することで

女性は月経が起こるため、妊娠・出産ができる

のです。

このように古典医学で不妊は、単に子宮や卵巣そのものの問題だけではありません!

生活習慣などの乱れが子宮や卵巣に悪影響を与えると不妊になると記載されています。

では現代において、こうした乱れはどのようにして生じるのでしょうか。

不妊になる原因

1.自律神経と女性ホルモンは密接な関係に

自律神経とは字の通り「自ずと律する神経」のことでいわゆる

無意識のうちに調整している神経

です。

例えば

食事をした後に自分で「食べたものを消化するぞ!」

と意識してるわけではありませんよね?

自律神経が内臓の動きを調整しているため、意識しなくても食べたものを消化することができるんです。

自律神経は

  • 交感神経(スイッチオン):活動・緊張時
  • 副交感神経(スイッチオフ):リラックス・回復時

がバランスを保つことで成り立っています。

女性ホルモンは特に「副交感神経」によってコントロールされているため、自律神経のバランスが崩れるとホルモンバランスが乱れる原因になります。

例えば

目の使い過ぎると頭ばかりが働き、身体がリラックスできない状態

になります。

これは自律神経でいうと「交感神経」が優位になっている状態です。

スマホやパソコンを使いすぎると上半身に過剰に血液が集まります(頭に血が上り過ぎている)。

すると骨盤周りまで送り届ける血液が不足し、血流が悪くなります。

内臓の疲れは血液が不足する原因に


内臓のどこかで「過剰に血液が集まったり、消耗したりする」と骨盤内の血液不足や血流が悪くなります。

私たちの身体は血液が不足した際、生命を維持するために心臓や肺などへ優先的に血液を送り届けます。

子宮や卵巣周りの血管は手足末端と同じように細く、繊細な血管が集まっているため、「後回し」になりがちです。

「血」は食べたものからつくられる

特に現代で多いのが「消化不良」による血液不足です。

中国の古代文献には

食べたものが血液となり、全身にまんべんなく巡ることで健康が維持されている

との記述があります📖

例えば

脂っこいものを食べ過ぎてお腹を下した

場合、胃腸に負担をかけすぎたことで消化・吸収が追いつかないため下します。

すると本来、消化・吸収し、つくるはずの血液が上手くつくれません。

また食べたものを消化・吸収するにも血液は必要です。

消化不良が続くと

胃腸にばかり血液を使い、新しい血液上手くつくれなくなる

ため、子宮や卵巣まで送り届ける余裕がなくなってしまいます。

これにより骨盤内の血流が悪くなると不妊の原因になります。

3.月経を調える新陳代謝の力

新陳代謝と月経はとても密接な関係にあります。

新陳代謝とは文字通り

古いものを排出し、新しいものを取り入れる

という意味があります。

まさしく月経の

古い血液を排出し、新しい血液を作って健康を維持する

働きと同じです。

さらに新陳代謝は「自律神経」によって調整されているため、新陳代謝が乱れるとホルモンバランスが崩れる原因になります。

例えば

運動不足により新陳代謝が低下していると新しいものと入れ替える力が不足する

ため、月経がスムーズに起こせなくなります。

月経がスムーズに起こせなくなると

古い血液を排出しきれず、子宮や卵巣に古くなった血液が溜まってしまう

ことがあります。

すると骨盤内の血流も悪くなり、不妊の原因につながります。

※そのほか、月経(生理)について詳しい内容は下記の記事をご覧ください📖

排卵の力も左右する

新陳代謝には古いものを排出するだけでなく

新しいものを取り入れ、生み出す力

もあるため、「排卵」とも深い関係があります。

身体を「」に例えると

  • 月経→古くなった土を外に出す(古い血液を外に排出する)
  • 排卵→新しい種を育てる準備(新しい卵胞を育て成熟させる)

の働きがあり、まさしく新陳代謝と同じ動きです。

土の状態が整っている畑だと古い土と新しい種の入れ替えもスムーズに行われ植物も健やかに育ちますが、環境が整っていなければ新しい種も育ちにくくなってしまいます💦

このように

環境(新陳代謝)が整っていなければ、新しい命を育てる力も十分に発揮されません

その結果、新陳代謝の乱れ(排卵や月経の乱れ)が不妊の原因につながります。

妊娠力は上げるものではなく、元に戻すもの


女性は

ある一定の妊娠する力を持って生まれてくる(先天的なものは除く)

と中国の古典文献にも記述が残っています。

ですが、生活習慣の乱れやストレスなど様々な要因によってその妊娠する力が低下してしまうと不妊になります。

そのため、当院では妊娠力を上げるのではなく

低下してしまった妊娠力を元に戻す

ことを大切にしています🪡

これが本当の「妊娠しやすい身体づくり」だと思っています。

妊娠するまでの身体づくりが不調のない快適なマタニティライフや胎児の健康にもつながります。

これを機に自分自身の「からだ」と「こころ」と向き合い、生まれてくる胎児のためにも本当の妊娠しやすい身体づくりを始めてみませんか?

当院ではやさしく、繊細な【和の鍼灸術】でそのお手伝いをさせていただきます🌿

どうぞお気軽にご相談ください😌