第5回統合医療甲子園
芦屋 はりきゅう はまだ三禄堂の濱田です。
先日5月13日の日曜日に『統合医療甲子園』で鍼灸師チームとして講演させていただきました。
「統合医療」とは、
近代西洋医学と代替療法や伝統医学等を組み合わせて行う治療法になります。
さまざまな医療を融合し“患者さん中心の医療”を行うものと定義されています。
科学的な近代西洋医学のみならず、
伝統医学と相補(補完)・代替医療、更に経験的な伝統・民族医学や民間療法なども広く検討し“患者さん中心の医療”を実現する。
例えば…
ハーブなどのアロマテラピー、ヨガ、カイロプラクティック、整骨療法、瞑想、マッサージ療法、鍼灸、リラクゼーション、太極拳、気功、運動療法などなど…
要は、
患者さんが元気で健康になればなんでも良い!
といった考え方になります。
それぞれの資格や治療方法などの垣根を越えて、
医師、看護師、介護士、アロマセラピスト、理学療法士、整体師、
そして、鍼灸師等がお互い協力して、患者さんに本当の健康を提供することを第一とします。
今回、参加させていただいた統合医療甲子園では、
医療に携わる人(医師、看護師、介護士、アロマセラピスト、医師であり僧侶、医師であり手品師、理学療法士、整体師、鍼灸師などなど)が“患者さん中心の医療”を実現するためにお互いの考え、取り組みなどを発表しました。
こういった統合医療という考えの中で、
僕たち鍼灸師が医療チームとして、どのように患者さんと向き合っていけるのか?
今回は、鍼灸治療がどのようなことをしているのか?
具体的に知らない方も多いと思い、僕たち“鍼灸チーム”が一番大切にしていることについてお話させていただきました。
(鍼灸チームとして3人で発表)
僕自身、鍼灸治療において一番大切だと考えていることは、
ただ患者さんに鍼はお灸をするというだけでなく、
患者さんの“こころ”と“からだ”の両方を元気に健やかにすることになります。
禅の言葉に「身心一如」という言葉があり「身体と心は切り離せず、一つのもの」です。
身体が元気ではないと、心も健やかで元気になれません。
また、心が晴れ晴れとしていないと、身体も元気になりません。
(世界的にも注目されている日本の鍼灸治療)
現代の世の中は、様々なストレスがあります。
職場やプライベート、家族間での人間関係から生じるストレス。
残業が多く休日がなかなか取れない、期日に迫られる仕事を任せられているなど仕事のストレス。
家事や育児、介護などのストレス。
睡眠不足などの健康面でのストレス。
真面目で完壁主義。何事にも短気になってしまう。
すぐ緊張してしまう、色々と考えすぎるなどの心配性。
自分の意志をストレートに素直に表現できずに思いを自分で抑えこんでしまう。
などの思考の癖が要因でストレスが生じてしまう場合もありますね。
そして、
パソコン、スマートフォンなどを長時間にわたり操作することによる疲れから生じるストレス。
また、これらを常に使用していないと、人間関係や現代社会に適応できないという「不安」から起こるストレスもあります。
あげればキリがありませんが、
こういったストレスが原因で心身ともに疲れてしまい、様々な不調になることがとても増えてしまっていますね。
今回、統合医療甲子園に参加させていただき、
こういった現代だからこそ、従来の医学と合わせて鍼灸治療、ハーブなどのアロマテラピー、ヨガ、カイロプラクティック、整骨療法、瞑想、マッサージ療法、リラクゼーション、太極拳、気功、運動療法などを取り入れた「統合医療」がとても重要になると改めて感じています。
その中でも、僕たち鍼灸師は、まずは身体を元気にすること。
その結果、
“ストレスに強い心を作っていくこと”をしっかりと見据えて治療に挑むことがとても重要だと感じました。
“ストレスに強い心を作っていく”とは…
例えば、
同じ「電車の中で足を踏まれる」ということが起こっても、自分自身が睡眠不足等で体調がよくないと、必要以上にイライラしてしまいやすくなります。
これが自分自身の体調が良ければ「ま、仕方がないか」と上手く流せること場合もありますね。
また、誰かに嫌なことを言われた場合、
普段から「身体がダルい、重い」と感じていると、心まで重くなってしまい、クヨクヨと悩んでしまうことも多くなります。
自分自身の体調がよく、晴れ晴れした気分だと、「あまり気にせず、ストレス発散でもしよう!」と前向きな気持ちになれますね。
このように、
自分の体調次第で、同じようなことが起こっても、その受け取り方、感じ方、言い換えればストレス度合は異なってきます。
ストレスを受けたくて受けている人はいません。
では、そのストレスをどのようにすれば上手く受け流せるようになるのか?
その一つの方法として、
日本古来の考え方である「身心一如」の考え方を基にした鍼灸治療の考え方をお話させていただきました。
(地域包括ケアシステムと鍼灸治療)
(和太鼓体験)
最後となりますが、
こういった機会をくださった統合医療甲子園の主催者の赤岩さん、高崎さん、本当にありがとうございました。
そして、
一緒に鍼灸チームとして発表した嘉内先生、東川先生、本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました!
1人でも多くの方に鍼灸治療の素晴らしさが伝わり、
多くのかたが身体と心、両方が健やかに過ごせるようになっていただけると嬉しいですね(^^)
芦屋市内はもちろん、明石・神戸・西宮・大阪市内からも交通手段が便利!
芦屋 鍼灸・はりきゅう はまだ三禄堂の濱田でした(^^)/
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