こんにちは!
芦屋 鍼灸・はりきゅう はまだ三禄堂の濱田です。
ジメジメと湿度が高くなるこの時期は…
- 手や足の浮腫みが気になる…
- 腰がダル痛くなって、座っているのがツライ…
- 頭痛やめまいで寝込んでしまう日がある…
- 食欲がない、お腹が張ってしんどい…
- 吐き気・嘔吐で食べられなくなる日がある…
- からだがダルくて憂鬱になる、やる気が出ない…
などの症状が増えてしまいます。
では、これらの症状がでてしまうのは、
湿度が高い日本の気候の影響だから仕方がないのか?
というとそうではありません!
しっかりと”からだを内側から元気”にして、湿度に負けないからだを作ることで、
手や足の浮腫み、腰の痛みやダルさがなくなり、
頭痛やめまい、吐き気や嘔吐で寝込むこともなくなり,
美味しくご飯が食べられて、からだと心の両方がスッキリとして、
快適で充実した毎日が送れるようになります。
では、どうすればジメジメした気候の時期に起こりやすい、これらのツラい症状から卒業して快適な生活が送れるようになるのか?
その改善方法を順を追って書いていきますね。
湿度に負けないからだ作りを行うために大切なこと
【湿度に負けないからだ作り】を行うために一番大切ことは、普段からしっかりと体内の毒素をデトックスすることです。
体内の毒素の中でも特に”余分な水分”をしっかりとデトックスできているのか?がとても重要になりますね。
ではなぜ、からだの中に余分な水分は溜まってしまうのか?
まずはその原因からご紹介いたします。
からだに余分な水分(湿邪)が溜まる原因
からだの中に余分な水分が溜ることで起きる不調を東洋医学では【湿邪】と言います。
その湿邪が、からだの中に溜まる原因を江戸時代に書かれた書籍、医方大成論和語鈔よりご紹介します。
なぜ江戸時代の書籍?と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、
情報があふれいて、様々な健康法がネットやテレビで紹介されている現代の世の中では、
・何が正しい情報なのか?
・何が自分自身には合っているのか?
とてもわかりにくくなっています。
そんな現代だからこそ原点回帰!
昔の人の考え方に経ち返ることは、とても重要になります。
自然とともに生きていた昔の人の考え方は、とても理にかなっていてことが多いのです!
湿症に天湿、地湿、飲食の湿、東南の湿、西北の湿ありて同じからず。
霜霧雨露の如きは天湿なり。その邪まず表の榮衛を犯す。
河水、泥土、卑湿の地の如きは地湿也。
その邪、まず肌肉筋骨の有形に著くもの也。
酒食飲物の湿は中焦を犯す。
東南は高き地なり。
故に東南の湿病は内、飲食より受けるところの者多し。西北は卑の地なり。
故に西北の湿病は天地の湿、外因の者多し。また、人為の湿あり。汗衣湿あいこれなり。
大抵、外因の湿症は腰脚腫痛す。
内因の者は肚腹腫脹するなり。(医方大成論和語鈔より引用)
ポイント
簡単にポイントをまとめていきます。
まず第一に、からだに余分な水分(湿邪)が溜まる原因にもそれぞれ種類があります。
その種類は簡単に分けると以下の4つになります。
①気候などが原因で溜まる湿邪(天湿)
ヒトのからだの約60%以上が水でできていますね。
そして、水の飲む以外にも、皮膚呼吸を行うことで外から酸素や水をからだの中に取り込みます。
ですので、
雨や霜、霧などが発生して大気中の湿度が高まると、ヒトのからだも水分を普段より多く取り込むため、からだの中の水分の量が多くなります。
これを東洋医学では天湿と呼びます。
天湿の影響を受けて、からだの中に余分な水分が溜まって、飽和状態になると…
手や足が浮腫む、後頭部の痛み、肩甲骨の間の凝り、腰のダルく痛む、めまいなどがでてきてしまいます。
②生活環境などが原因で溜まる湿邪(地湿)
ジメジメとしている住居で生活していたり、長時間、仕事などで湿ってる床で立ちっぱなしになる、長時間、水に浸かっている(※)などの生活習慣があると、からだの中の水分量が多くなります。
これら地(足下から)から受けるものを東洋医学では地湿と呼びます。
地湿の影響を受けて、からだの中に余分な水分が溜まって、飽和状態になると…
腰のダルさや痛み、足の浮腫み、足腰の冷え、からだがダルくて憂鬱になる、やる気が出ない…などの症状が出てきます。
※現代では海やプールなどに長時間浸かることなどが考えられます。
③食生活が原因で溜まる湿邪(飲食の湿)
- 脂っこい食事が多い
- 甘いもの、アルコールなどの取り過ぎ
- 冷飲冷食
- 夜、遅い時間に食事をすることが多い
これらあまり消化によくないものを過剰に摂ると、
胃腸が酷使されて疲れてしまい、食べたり飲んだりしたものがうまく【消化・吸収・排泄】できずに、からだの中に【濁ったもの】として溜まります。
その【濁ったもの】の中の余分な水分を東洋医学では飲食の湿と呼びます。
飲食の湿がからだの中に溜まって、飽和状態になると…
足の浮腫み、下半身が重くダルい、肥満または水太り、肩凝り、頭重感、吐き気、嘔吐、食欲不振、お腹が張る、下痢や便秘、おしっこの回数が極端に少なくなる、からだがダルくて憂鬱になる、やる気が出ない…
などのトラブルに繋がります。
④汗をかくことによって溜まる湿邪(人の為す湿)
湿度と気温があがると汗をかきます。
汗は、からだが熱くなりすぎないように(オーバーヒートしないように)冷ましてくれる作用があります。
ですので、汗をかいたまま放っておいたり、汗をかいたあとにクーラーで冷やされると、からだの表面が冷えてしまいます。
そうするとからだの新陳代謝が低下するため、体内の水分が巡りにくくなり、滞ります。
その体内の水分の滞りもからだの中の余分な水分になります。
汗をかいた後、冷えてしまうことで溜まるからだの中の余分な水分を東洋医学では人の為す湿と呼びます。
人の為す湿でからだが冷えて、体内の水分が滞り、飽和状態になると…
後頭部の痛み、肩甲骨の間の凝り、腰のダルさや痛み、足腰の冷え、夏風邪をひく
などのトラブルに繋がります。
以上がからだの中に余分な水分が溜まり、ジメジメした気候の時期に起こるツラい症状の原因になります。
まとめ
からだの中に余分な水分(湿邪)が溜まる原因は大きく分けて…
①気候などが原因で溜まる湿邪(天湿)
②生活環境などが原因で溜まる湿邪(地湿)
③食生活が原因で溜まる湿邪(飲食の湿)
④汗をかくことによってに溜まる湿邪(人の為す湿)
の4つがあります。
この4つの原因が重なり合って、ヒトの身体に悪影響を与えます。
ここで一番ポイントとなるのは、様々な不調の原因が、
ジメジメと湿度が高くなる気候のせいだけではない
ということです!
ジメジメと湿度が高くなることによって起こる不調は、居住環境や生活環境などの原因(地湿)、飲食の原因(飲食の湿)、発汗後の冷えなどが重なってからだに悪影響を及ぼすことで起きてきます。
ですので、
地湿、飲食の湿、発汗後の冷えなどに気をつけることで、ジメジメなどの多少の湿度の変化にも耐えられるようになります!
湿度に負けないためには
まずは湿度に負けないためには、基本中の基本である【衣・食・住】を整えることが重要になります。
部屋の換気などを十分に行い、暑くても足元を冷やさないようにし、食生活に気をつけて、汗をかいたらできるだけ早く着替える。
これら【衣・食・住】に気をつけるだけでも、ジメジメと湿度が高くなる時におこる不調は改善されます!
しかし、
現代の世の中では【衣・食・住】に気をつけることにも限界があります…
その際には、
内臓を元気に調えて、普段からしっかりと身体の中の”余分な水分”をデトックスしておくことが最も重要になります!
常日頃から、からだの中の”余分な水分”をデトックスできていれば、
ジメジメした気候が続くなどの多少の負担がかかっても、体内の水分量が飽和状態にならないので、からだの不調は出てきません。
ですので、常日頃から、
”からだを内側から元気”にし、内臓の機能を高めて、からだの中の”余分な水分”をデトックスできる”からだの作り”を行うことが、
手や足の浮腫み、腰の痛みやダルさを改善して、
頭痛やめまい、吐き気や嘔吐で寝込むこともなくなり
美味しくご飯が食べられて、からだと心の両方がスッキリする!
快適で充実した毎日が送るために最も大切になります。
今回は、
ジメジメと湿度が高くなることで起こる不調の原因について書いていきました、
長くなったので【ジメジメと湿度が高くなる不調を改善するためのデトックス方法】については、次回書いていきますね。
お楽しみに(^-^)
芦屋市内はもちろん、明石・神戸・西宮・大阪市内からも交通手段が便利!
芦屋 鍼灸・はりきゅう はまだ三禄堂の濱田でした(^^)/